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修善寺温泉街のちょうど裏山部分に広がる梅林。
面積3万平方メートルの広大な丘陵地に、20種、約1,000本の梅が見事。
いっぱいに紅白の梅が咲き、甘い香りにつつまれる。
樹齢100年を超える古木もある歴史の長い梅林だ。
2月初旬から3月中旬、花の時期に「修善寺梅まつり」が開催されて賑わう。 |
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富士見台から見た天城方向 |
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「修禅寺物語」の碑 |
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西梅林 |
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◆旅行記◆ |
当初は、修善寺温泉街から車で梅園に行くつもりだった。
しかし、修禅寺で「梅林まで徒歩40分」という看板を見つけ、一転歩くことにした。 |
梅林までの道 |
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修禅寺山門のところを左に曲がり、曲がりくねった道をどんどんと登って行く。
坂道はすぐに急坂になり、日頃の運動不足が出て結構疲れる。 |
桂谷トンネルの下をくぐると、坂道は山道に変わっていく。
梅林まではあと少しの距離と思われた。
長い自然の坂道(整備はされている)を歩いていくと、要所要所に「桂谷八十八箇所碑」があるのが見える。
これは1930(昭和5)年、当時の修禅寺三十八世・丘球学大和尚が築いたもの。
四国八十八箇所霊場の土を埋め、仙台石に弘法大師の像を彫って1〜88番と番外1基を修善寺各所に配置した。
この巡拝で「四国八十八箇所霊場巡拝」と同じ功徳が得られるという。 |
桂谷第9番の碑 |
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高浜虚子の句碑がある。
高浜虚子は度々修善寺を訪れ、なじみ宿の女中に俳句を贈るなど、修善寺とゆかりが深い。
2句が刻まれている。
「宿かさぬ 蚕の村を ゆきすぎし」
「金屏に 推しつけて 生けしさくらかな」 |
高浜虚子の句碑 |
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温泉場から約40分、梅林の中に入ってきた。
東西に分かれている修善寺梅林の「東梅林」である。梅も五分から六分咲きとなっており、ちょうど見頃だ。
「この順路で行くと、梅林を約20分で散策するコースです」という案内に従って鑑賞することにした。 |
東梅林入口(分岐点) |
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東梅林 |
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東梅林・富士見台からの眺め |
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林の中には、この地を訪れた歌舞伎役者・市川左団次の句碑もある。
高台を上っていくと、「富士見台」というスポットがある。
ここは名のごとく、天気がいいと霊峰富士山を拝むことができるが、この日は少し曇り空で見えなかった。
が、ほんの一瞬、白く染まった頂上を拝めた。
この「富士見台」には、四阿(あずまや)もあるので、お弁当を持ってきた人はここで食べるのも良い。 |
双咬山荘付近から見えた富士山 |
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次に、西梅林へと入る。
ここは平地が多く、のんびりと散策できる。
紅白の梅が咲き誇る姿は、春らしさをとても感じさせてくれる。
写真を撮る人が多数いた。 |
西梅林への道 |
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西梅林 |
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和民家風の双咬山荘では野点を楽しんだり、「梅まつり」の時期には抹茶のサービス(有料)がある。 |
双咬山荘 |
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また、少し進んだ売店では、鮎の塩焼きやそば、伊豆ならではの「焼きしいたけ」などを売っている。
売店そばには、修禅寺の源頼家の面をモチーフにした名作「修禅寺物語」の碑があった。 こうして20分間の散策コースは終わる。 |
売店 |
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鮎の塩焼き |
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駐車場から虹の郷方向を経て入るのも良いが、歩いて見に行った梅林の素晴らしさはまた格別。
ぜひ、温泉場からの散策をおススメする。
足元が悪い部分があるので、スニーカーが望ましい。 |
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おでかけの際は最新情報をお確かめください。 |
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