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国道135号線沿い、熱海の海岸線にある1本の大きな松。 老中・松平伊豆守信綱が植えたという江戸時代からの歴史がある。 その美しい姿から「羽衣の松」と呼ばれていた。 |
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尾崎紅葉の小説「金色夜叉」が1897(明治30)年に読売新聞で連載開始。 この場所が登場したことから名が広まった。
その頃流行った「♪熱海の海岸散歩する 貫一お宮の二人連れ・・・・」という歌も人気を高めた。 |
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南側から見た「お宮の松」 |
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1919(大正8)年には、松の木の近くに「金色夜叉の碑」が建てられた。 紅葉の門人・小栗風葉の句「宮に似た うしろ姿や 春の月」が刻まれ、
次第に「お宮の松」と呼ばれるようになった。 |
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金色夜叉の碑 |
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1949(昭和24)年にキティ台風で熱海も被害に遭ったが、復旧工事に伴う道路拡張で大枝が切られた。 また、車の排気ガスが増えたことも影響したのか、お宮の松は枯れてしまった。 現在の松は、1966(昭和41)年に植えられた二代目。 初代の切り株も公開されている。
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初代「お宮の松」の切り株 |
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貫一お宮の像 |
解説板「金色夜叉と熱海」 |
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「お宮の松」の脇には、貫一お宮の像がある。
「金色夜叉」で「来年の今日の夜、この月を曇らせて見せる」と
貫一がお宮を足蹴にして立ち去るハイライトシーンを再現。
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時代も変わり「暴力を助長するものではありません」と注意書きがある。 地元ボランティアガイドが不定期で、像やお宮の松の説明をしてくれる。
小説の話、貫一お宮の実話やその後のことなど、
小説ではわからない内容もあり面白い。 |
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国道とサンビーチに挟まれた周辺の細長い緑地帯はお宮緑地。
ジャカランダの木が印象的で、サンビーチの景色もいい。 |
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<アクセス> |
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熱海駅より各方面行バスで「お宮の松」下車すぐ。
熱海市内周遊バス「湯〜遊〜バス」で「お宮の松」下車すぐ。
マイカーの場合は、サンビーチ近くの市営駐車場を利用。 |
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ジャカランダの木 |