古くから霊湯
全国唯一の横穴式源泉
走り湯
HSSHIRIYU
静岡県熱海市
2015928日制作

奈良時代の養老年間に発見
伊豆山海岸の裏手、伊豆山神社の参道横にある全国唯一の横穴式源泉。
奈良時代の養老年間に発見された歴史ある温泉で、当時は1日約7,000千石(1分約900リットル)もの熱湯が湧き、湯滝となって海に流れ込んでいたという。
道後温泉、有馬温泉と共に日本三大古泉に数えられる。
走り湯入口と坑道
奥行き約5m。湯けむりで中ははっきりとは見えない。

熱海の地名に由来する場所
このお湯の吹き出る様が、走り出るように横に流れることから「走り湯」の名がある。
そして「熱い海」という事で、「熱海」の名前が付いたといわれている。
伊豆山神社と関わる霊湯
このお湯は古くから霊湯とされ、火山や温泉への自然信仰・伊豆山神社と深い関わりをもち、「走り湯権現」とも呼ばれている。
伊豆に流された源頼朝は、伊豆山神社と共に走り湯を厚く信奉した。
明治時代になると皇室の御料温泉になり、伊豆山温泉の源泉として使用された。
しかし周辺で乱掘が続いたためか、1964(昭和39年)年に一旦枯渇してしまう。
その後の採掘で、1970(昭和45)年に見事復活を果たした。
走り湯源泉部
中は熱気でかなり暑い。70℃近い熱湯が毎分170リットル、勢いよく湧いている。
走り湯資料館より
資料館は無料、走り湯の歴史などが紹介され、走り湯で作った温泉卵「走り湯御玉」を買うことができる。
走り湯入口付近
走り湯の上



地域周辺
現地のの案内より