湯河原温泉 |
万葉集にも記された歴史の湯 |
相模湾と急峻な山々に囲まれ、閑雅な風情がある温泉。数十万年前は活火山の浸食カルデラ内。
万葉集に唯一温泉として詠まれている古湯。万病に効くと知られていた。
明治以降は、国木田独歩や夏目漱石、島崎藤村、芥川龍之介、谷崎潤一郎などの文人が訪れている。国木田独歩は「湯河原より」「湯河原ゆき」など湯河原の名が付く短編小説があり、夏目漱石の絶筆「明暗」は、湯河原で執筆されたもの。
千歳川の谷間に温泉街が広がり、歴史の面影残る趣ある雰囲気。中心街は「温泉場」と呼ばれる。エリアによって、奥湯河原温泉、湯河原温泉、浜湯河原温泉、伊豆湯河原温泉と呼ばれる。
日本旅館が多く、温泉街の風情が残っている。日帰り入浴施設は、町営「こごめの湯」など。万葉公園には、大型の足湯施設・独歩の湯がある。
JR東海道本線が通る交通便利な地で、湯河原駅から温泉口までは徒歩約15分。箱根方面とは、県道75号線や湯河原パークウェイで結ばれている。
泉質は単純泉、弱食塩泉、石膏泉など。効能は、皮膚病、筋肉痛、リューマチ、神経痛、冷え性など。 |
湯河原温泉旅館協同組合HP |
|
|
|
|
万葉公園 |
万葉集由来の象徴的スポット |
万葉集の中で唯一温泉について湯河原がうたわれたことを象徴するスポット。1952(昭和27)年頃に名付けられた。
温泉街の中心にあり、万葉植物が植わっている。文人など多くの著名人も訪れた由緒ある公園。
万葉時代の建築を模した万葉亭や万葉の中でただ一つの出湯を詠った歌碑、国木田独歩碑などがある。
また、温泉の神様として信仰を集める湯権現熊野神社が鎮座する。
また、足湯専用の珍しい施設「独歩の湯」(有料)も人気。
入り口にある観光会館には郷土資料展示室・万葉館があり、明治時代などに湯河原を訪れた文人の作品や資料などが展示されている。
日本の歴史公園100選。 |
万葉公園おでかけ観光ガイド |
|
独歩の湯 |
いろんな楽しみがある足湯施設 |
温泉を利用した「足湯の泉」。個性あふれる9つの泉を裸足で歩いてリラックスできる。
足ツボへ様々な刺激効果があり、疲労回復などに役立つ。 |
独歩の湯ブログ |
|
湯河原郷土資料館 |
湯河原ゆかりの文人の作品 |
湯河原観光会館内にあり、文学に縁が深い湯河原ならではの資料館。国木田独歩や夏目漱石などの文人達の作品を展示。また、湯河原文学散歩地図、湯河原近代文学史要などの資料もパネル展示されている。 |
|
|
|
町立湯河原美術館 |
湯河原ゆかりの作品を鑑賞 |
老舗旅館を改装した美術館で、竹内栖鳳や安井曾太郎、三宅克己など湯河原にゆかりの作品を鑑賞できる。
美術館に日本庭園が隣接、山々に囲まれた風景と共に、四季の景色を楽しめる。また、庭園の池では、貴重な「モネの睡蓮の株」を育成している。 |
|
町立湯河原美術館(湯河原町HP) |
|
|
|
池峯もみじの郷
ハイキングコース |
奥湯河原の紅葉を楽しむ |
万葉公園を起点にして、池峯もみじの郷をめぐり、池峯橋に至る約6.5kmのハイキングコース。11月中旬から下旬頃、モミジ、イロハモミジの葉が色づく。また、奥湯河原のお茶室では、紅葉を眺めながらお抹茶と地元銘菓で一服できる。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
湯河原梅林(幕山公園) |
美しい景観の中で一面早春の彩り |
幕山(標高626m)の斜面に広がる広大な梅園。紅梅や白梅などが一面にわたって咲く素晴らしい景観の中、ゆっくりと鑑賞しながら散策を楽しめる。
開花時期には「梅の宴」が開催され、賑わいを見せる。見頃は2月中旬〜3月上旬頃。 |
梅の宴(湯河原温泉観光協会HP) |
湯河原梅林おでかけ観光ガイド |
|
|
|
しとどの窟 |
源頼朝が隠れた伝説の地 |
1180(治承4)年に石橋山の合戦に破れた源頼朝一行が隠れた伝説が伝わる。
周辺は地蔵信仰の霊地で、弘法大師石仏群などの石仏が安置され、特有の雰囲気。
駐車場があり、400m程下る。県の史跡。 |
|
|
|
福泉寺ふくせんじ |
首大仏が印象的 千歳川のほとり |
陶製で肩から上だけの釈迦像がある。名古屋城主・徳川光友が母を弔うために造ったとされ、戦後に名古屋城から奉納された。
県境を流れる千歳川南側のほとりで、静岡県熱海市になる。 |
|
|
|
成願寺 |
土地の豪族・土肥氏ゆかりの寺 |
土地の豪族・土肥次郎実平の菩提寺。土肥実平・遠平父子の像や県の史跡・土肥一族の墓所(五輪塔)、源氏再興に活躍した源頼朝七騎堂、樹齢800年程のびゃくしんの樹などがある。湯河原駅から徒歩約10分。 |
|
|
|
潮音寺 |
座禅堂や寺宝の釈迦涅槃図 |
200年程前までは、海辺の岩礁上に鎮座していたとされる。座禅堂では、座禅体験ができる。江戸時代作の釈迦涅槃図(しゃかねはんず)は、お釈迦様の命日である2月15日に本堂で公開される。
県境を流れる千歳川南側で、静岡県熱海市になる。 |
|
|
|
人間国宝美術館 |
細川護熙や人間国宝の作品 |
陶芸を中心に人形・漆芸・金工などの人間国宝の作家作品などを展示している。
4階は世界の古陶磁と展望コーナー、3階は人間国宝の名品、現代作家の秀作、2階は特別企画展、細川護熙特別室、1階は抹茶コーナー、ミュージアムショップ。 |
人間国宝美術館HP |
|
|
|
西村京太郎記念館 |
ミステリー作家関連の展示 |
鉄道ミステリーの生原稿や、工夫を凝らした大きな鉄道模型などが展示されている。
ショップや茶房もあり、不在時を除き日曜日にサイン会が実施される。 |
|
|
|
空中散歩館大成 |
オリジナルアートの私設美術館 |
作品はすべて故館主などの作品。油彩を中心にデッサン、写真などの作品が展示されている。制作から展示、収蔵とすべて館内でできる。ピアノをひいたり、動かしたり触ったりなど、特有の雰囲気。販売コーナーもある。 |
|
|
|
|
|
|
|
湯河原パークウェイ |
湯河原と箱根を結ぶ最短路 |
奥湯河原温泉と箱根を結ぶ有料道路。長さ5.7km。相模湾を眺めながらのドライブを楽しめ、シーズンには桜や紅葉も美しい。 |
湯河原パークウェイHP |
|
|
|
椿ライン |
相模湾を望み爽快なドライブ |
湯河原と箱根を結ぶ県道75号線には、椿の並木が続く。赤い花が咲き、早春を彩る。
眼下に相模湾が広がり、伊豆の島々も一望できる。見頃は2月上旬〜4月上旬頃。 |
|
|
|
|
|
不動滝 |
温泉街の奥に落ちる滝 |
落差15m程。滝の左側には身代わり不動尊、右側には出世大黒尊が祀られている。夏目漱石「明暗」に書かれた。
県道75号線沿い。不動滝茶屋もある。無料駐車場あり。 |
|
|
|
土肥城址 |
相模湾などの展望が抜群 |
この地で勢力を誇った豪族・土肥氏の城跡、平安末期築とされる。
湯河原駅北西にそびえる城山の山頂で、標高563m、相模湾、真鶴岬、伊豆大島などが見渡せる素晴らしい展望地。
山頂近くまで車道が通じ、ハイキングコースでは湯河原駅から徒歩約75分。 |
|
|
|
星ヶ山公園・さつきの里 |
相模湾を一望の穴場スポット |
相模湾を見渡せ、真鶴半島を眼下に見下ろす展望地。天気に恵まれると、房総半島や伊豆諸島など視界が広がる。標高は814m。その名の通り星空もきれい。美化センター方面へ上る。
「さつきの郷」には約5万株のさつき。6月上旬頃の花シーズンには園内が赤く彩られる。 |
|
|
|
椿寺 |
椿をはじめ春の花がきれい |
標高180mの山間に鎮座、温泉街や相模湾など雄大な眺望が広がる湯河原新八景の地。境内には約250種900本の椿があり、春には梅、山桜、牡丹桜、シャクナゲなどの花が咲く。
縁結び観音や動物愛護廟も開設している。 |
湯河原椿寺HP |
|
|
|
ゆかけまつり |
御輿が豪快に温泉を浴びる奇祭 |
江戸時代に温泉を樽に詰めて献上する出発で道中の安全を祈願してお湯をかけ御祓をした古事による。
不動滝から泉公園までの約2kmの道を、5基の神輿が練り歩く。温泉が入った1,000もの樽で、神輿に勢いよく「湯」をかける。メイン会場・湯河原観光会館前広場やフィナ−レ会場・泉公園では、特に盛り上がる。
開催は5月下旬。 |
湯かけまつり(観光協会HP) |
|
|
|
湯河原みかん狩り |
相模湾を眺めながら味わう みかん |
湯河原みかんは湯河原を産地とする柑橘類。温暖で温泉地という特徴を活かして年中小売できるよう、数十品種を栽培する農家も多い。
みかん狩りは10月上旬から12月下旬頃。湯河原駅周辺とオレンジライン周辺で、眼下に相模湾を眺めながら みかんを味わえる。入園料300円(持ち帰りは別料金)、みかん食べ放題。
1月2日の箱根駅伝では、箱根の往路ゴール付近で湯河原みかんが無料サービスされる。 |
|
|
|
坦々焼きそば |
香ばしいピリ辛の味のご当地グルメ |
湯河原の湯を見つけた夫婦の狸にあやかり、「たんたんたぬき♪」の歌のフレーズから「担々(タンタン)やきそば」が考案された。
練りごま、トウバンジャンなどを主原料とした香ばしいピリ辛の味で、地元の柑橘類を付け合せた「湯河原柑橘系」と、温泉にちなんで玉子がトッピングされた「温泉玉子系」の2種類がある。 |
湯河原坦々焼きそば会HP |
|
|
|