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箱根町
2018.11.21更新
紫陽花続く車窓 梅雨の情景
あじさい電車(箱根登山鉄道) 神奈川県箱根町


小田原から箱根湯本、そして箱根を登る箱根登山鉄道。
出山の鉄橋あり、スイッチバックありと変化に富み、山々や渓谷の景色もいい。
1年で最も華やかになるのが、6月の紫陽花(あじさい)シーズンだ。
あじさいとモハ1形

箱根湯本駅に着いた「夜のあじさい電車」 あじさいとアレグラ号
箱根湯本駅を出てすぐの勾配を登る際、最初に車窓に広がる。そして、塔ノ沢駅ホームやスイッチバックの大平台駅付近など、次々とあじさいの花を楽しめるスポットが迎えてくれる。
見頃は標高により差があるが、全体としては6月下旬頃がハイライト。
紫陽花が植えられたのは戦前といわれ、線路の法面補強目的だった。花が咲くようになると乗客から好評となり、「あじさい電車」としてPRするようになった。
あじさいとベルニナ号(旧塗装) あじさいとベルニナ号
塔ノ沢駅
トンネルとトンネルの間にある駅で、ホームに銭洗弁天があり、紫陽花の植え込みが広い。紫陽花が咲くホームと電車を一緒に撮影できる。
塔ノ沢駅に入線する「サンモリッツ号」
塔ノ沢駅ホームのあじさい 塔ノ沢駅ホームの銭洗弁天
大平台駅
スイッチバックで進行方向が変わり、電車をいろんな角度から撮影できる。<br />
少し歩いた線路際にも多くの紫陽花があり、登山電車と一緒に撮るのに良い。
大平台駅付近踏切脇の紫陽花


「夜のあじさい電車」体験記

箱根登山鉄道沿線の紫陽花は、夜のライトアップも人気。
6月下旬から7月上旬に、全車座席指定「夜のあじさい電車」が運行される。人気はすごく、通常は即日満席だが、運よく終点・強羅発の便を予約できた。
乗車した日の車両は、1000形「ベルニナ」号3両編成だった。
発車の合図、そしてカウベルがホームに鳴り響く。駅員一同が「夜のあじさい電車 いってらっしゃい!」のボードを持って見送ってくれた。
「夜のあじさい電車」は、紫陽花スポットで徐行や一時停止をしてくれる。また、その際に車内減光または消灯サービスがある。発車して程なく、彫刻の森駅付近で徐行し、ライトアップされた紫陽花を観賞できた。
彫刻の森駅付近の紫陽花ライトアップ
中でも一番壮観だったのが、スイッチバック駅の大平台駅付近だった。
強羅から下って来る線路と、箱根湯本から上ってくる線路が並んでいて、ほぼその中間に紫陽花の見事な群落。
この部分を昼間に撮りたいと思い、後日わざわざ訪問した程だ。
大平台駅付近の紫陽花ライトアップ
ヘッドマーク 塔ノ沢駅ホームの紫陽花ライトアップ
塔ノ沢駅ホームの紫陽花ライトアップ 塔ノ沢駅ホームにて紫陽花を撮影
3度のスイッチバックを終え、出山の鉄橋を渡った塔ノ沢駅で11分停車。ここでは、ホームのライトアップされた紫陽花を観賞できる。また特製のヘッドマークを持っての記念撮影もあった。
幻想に浸っているうちに、現実の世界に戻ってきた。箱根湯本駅到着。
徐行や一時停止を繰り返しながら紫陽花を観賞できる「夜のあじさい電車」は乗る価値十分だ。
沿線のライトアップされた紫陽花


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