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2018.12.11制作
浅瀬に安住 神秘の鯛と出会う
鯛の浦 千葉県鴨川市小湊


回遊性で深海魚の真鯛が、浅い海に安住する貴重な海域。「鯛の浦の鯛」として国の特別天然記念物。
この地で生まれた日蓮上人と鯛の伝説も語り継がれている。
日蓮上人誕生は、鎌倉時代の1222(貞応元)年2月16日。
その時に多くの鯛が現れて、誕生を祝うかのように飛び跳ねたと伝わる。
また、日蓮上人が父祖供養で海に祈り「南無妙法蓮華経」の題目を書くと、波の上にその文字が現れ群れの鯛が食べたという。
そこで、この浦の鯛は日蓮上人の化身と、殺生禁断・捕獲禁止で大切に守られてきた。
大変貴重な場所へ、鯛の浦遊覧船で約25分のミニクルーズ。
遊覧船は、漁船に客室を取り付けたような小船で、定員約50名。
後部デッキに乗船する際は、ライフジャケット(救命胴衣)装着が必要。
鯛の浦ゲート
船を操る船頭
遊覧船からの風景
出航して5分程で停船、アナウンスが入る。
「只今から、左手の方で餌を撒きます。左手のお客様は、窓を開けてご覧ください。尚、(船のバランスも考え)安全のため右手のお客様はしばらくお待ちください。」
舳先で撒き餌
水面に群れてくる真鯛
船首部で係員が撒き餌をすると、水面がバシャバシャ。
鯛が集まり、歓声が上がる。
天然の海では他に例のないシーンだ。自然故、全く見えない日もある。

大弁天
海から見た鯛の浦祓山遊歩道
次に遊覧船は、少し沖へ進む。揺れる日も多い。
大弁天」の鳥居が見えてくる。
漁師は正月に大弁天にお参りしてから漁に出る習わしがある。
鯛の浦海岸と祓山を結ぶ海沿いの遊歩道「鯛の浦祓山遊歩道」も見える。
ここには、1973(昭和48)年の天皇皇后両陛下行幸を記念「
昭和天皇御幸啓碑」がある。

遊覧船の乗船券で入場できる資料館へ。
遊覧船の歴史や鯛の浦に関する資料、小湊ならでは「満願の鯛神輿」などが展示され、鯛との文化を知ることができる。
資料館の「満願の鯛神輿」

誕生寺「仁王門」
誕生寺の「鯛塚」
また、乗船場すぐ向かいの誕生寺には、鯛を供養するための鯛塚もある。

乗船場は、外房線「安房小湊駅」より約1.5km、徒歩約22分。
印象的な名の国道128号線「日蓮交差点」より海側へ約350m。
国道128号線「日蓮交差点」

現地の看板


鯛の浦遊覧船HP
おでかけの際は最新情報をお確かめください。
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