渥美半島・田原おでかけ観光ガイド  愛知県田原市
伊良湖岬いらごみさき
神島などを望む渥美半島先端
 先端には1929(昭和4)年に建てられた伊良湖岬灯台が航海の安全を守り続けている。
 恋路ヶ浜側の駐車場からは約400m、海岸沿いと中腹に散策路がある。
 岬の右側は波静かな三河湾、左側は黒潮が流れる太平洋、正面には伊良湖水道を望む景勝地。日本の灯台50選
伊良湖岬おでかけ観光ガイド
恋路ヶ浜
ゆるやかな弧を描く美しい砂浜
 伊良湖岬から日出の石門まで約1kmにわたって続く。ゆるやかな弧を描く美しい浜に、白波が打ち寄せる。国道42号線やサイクリングロードなどの高台からは、神島や志摩半島と共に恋路ヶ浜の素晴らしい風景を眺められる。
 夏にはハマユウの白い花も。9月から10月にかけては、タカの一種・サシバハチクマが飛ぶが、見えるのは低気圧の去った2〜3日後の穏やかな晴天の日、早朝から昼がチャンス。
 日本の渚百選、日本の音風景百選。

日出の石門ひいのせきもん
海上と海岸に2つの石門
 荒波の浸食で真ん中が洞穴となった石門。海上に浮かぶ沖の石門と海岸沿いの岸の石門、2つの石門がある。東には片浜十三里が続き、西に神島や志摩半島を望む周辺の風景も魅力。
 10月中旬と2月中旬には、恋路が浜から望むと石門の穴から朝日が昇るチャンスがある。
 国道42号から進んだ海岸沿いの駐車場や、椰子の実の記念碑から歩くと、岸の石門に行ける。
椰子の実記念碑
藤村が作詞した国民歌謡の舞台
 民俗学者・柳田國男が1898(明治31)年に恋路ヶ浜で拾った椰子の実のことを、島崎藤村に話したのがきっかけで、「名も知らぬ遠き島より流れよる椰子の実ひとつ・・・」の詩が生まれ、1936(昭和11)年に国民歌謡となった。
 日出の石門を見下ろす日出園地に、詩と曲の2つの記念碑がある。

片浜十三里
太平洋岸に続く長い断崖の海岸
 表浜とも呼ばれ、断崖の海岸が日出の石門から浜名湖まで十三里(約52km)程続く。サイクリングロードが渥美ルート約10km、赤羽根ルート約4kmが整備されている。赤羽根海岸などではサーフィンが人気。地引き網が楽しめるところもある。

ココナッツビーチ伊良湖
 伊良湖港に隣接する遠浅のビーチ。砂浜ときれいな海が人気。出入港するフェリーなどを間近で見られ、道の駅がすぐの位置も特徴。

道の駅
伊良湖クリスタルポルト
 伊良湖港にある海に面した道の駅。鳥羽や師崎などへのフェリーや観光船乗場でもある。やしの実博物館やお土産品販売コーナー、レストランなどの施設が揃う。
道の駅 伊良湖クリスタルポルトHP

西ノ浜
松林が続く海岸に風車が並ぶ
 伊良湖港から三河湾側に続く海岸で、約10kmにわたり松林が続く。また、白い風力発電の風車が並び、煙突が高い火力発電所も見える。また、林の中には西ノ浜海浜の森や古代の製塩跡地藤原古墳群などもある。

初立池公園 はつたちいけこうえん
 豊川用水の最終調整池・初立池周辺に整備された公園。芝生広場や水遊び場、散策道などが整備され、「東大寺瓦窯跡」も近い。静寂な景観で、花菖蒲アジサイなど季節の花が咲く。冬には多くの水鳥を観察できる。
伊良湖東大寺瓦窯跡
 初立ダム建設の際に発見された。平安から鎌倉時代に生産が盛んだった渥美古窯の一つ。3基の窖窯が保存されている。ここで、奈良東大寺鎌倉時代の再建で使った瓦を焼いたことを示す「東大寺大佛殿瓦」と刻印された瓦や瓦塔などの用具が出土した。国の史跡。
 瓦は、田原市渥美郷土資料館に展示されている。

皿焼古窯館
 渥美古窯の一つ「皿焼古窯跡群」13基のうち、最も状態が良かった12号窯を保存展示。出土した甕や壺、茶碗、皿などが保存されている。

田原市渥美郷土資料館
渥美の文化遺産を展示紹介
 福江市街の南側、市役所支所に隣接する場所にある。埋蔵文化財室、民俗文化財室、郷土文化財室の常設展示室3室と企画展示室で構成されている。保美貝塚や伊川津貝塚からの出土品や奈良東大寺の鎌倉再建時の瓦など渥美古窯製品も見ることができる。
田原市渥美郷土資料館HP

渥美の森
 約28haの生活環境保全林で、自然観察や散策を手軽に楽しめる。野鳥の森や芝生広場、パターゴルフ場などが整備されており、山頂の展望台からは太平洋や三河湾、温室が広がる風景を見渡せる。渥美運動公園が隣接。

和地農村公園
 和知小学校の背後にあり、長さ115mのうさぎさんコースなど勾配の異なる3つのコースが山頂へ続く。展望台からは太平洋などを望める。

大山
 渥美半島の最高峰、標高328m。展望台からは太平洋を広く見渡せ、渥美半島先端方面や神島、志摩半島なども見える。山腹には照葉樹原生林が広がる。10月〜11月中旬は入山禁止。

光岩
 赤羽根西山の北側斜面にある光る岩で国内有数のもの。断面の高さ9m、幅22m。断層運動の熱によって光沢を帯びた断面となった。岩の上からは眺めが広がる。
 西山集落の山側にある環境センター付近に、案内看板があり、ここから徒歩約20分。

道の駅
あかばねロコステーション
 赤羽根港を望む高台に位置し、国道42号線から約300m。海産物や農産物などの販売所やレストラン、サーフショップなどがある。展望デッキから太平洋を眺めることができる。
 近くの展望台がらはサーファーに人気の赤羽根海岸を一望。また、海岸はハマヒルガオの自生地でもある。

菜の花ガーデン
初春を鮮やかに彩る一面の黄色
 広大な菜の花畑が広がるスポット。見はらし台ブランコ河津桜のフォトスポットも設けられている。菜の花de迷路もある。
 渥美半島菜の花まつりは1月中旬から3月まで開催される。菜の花イルミネーションやフラワーアレンジメント教室、コンサート、ブラスバンドステージなどの多彩なイベントが実施される。
 海沿いなので、海岸に出ることもできる。国道42号線沿い、大駐車場完備。
葉の花まつりHP

サンテパルクたはら
農業をテーマにした体験型の公園
 芦ヶ池畔にあり、サラダ館体験工房サンテドーム温室サンテファーム小動物園ミニアスレチックなどの施設が揃う。
 動植物を楽しんだり、野菜の収穫や手づくり教室などの体験、農産物などのショッピングや食事など、いろんな楽しみ方ができる。
サンテパルクたはら HP

赤羽根文化の森
太平洋や温室群の農村風景を展望
 四季の森、野鳥の森、自然の森、郷土の森の4エリアで構成された約44haの森。森林浴やレクリェーションの場として活用できる。山の上へ遊歩道が続き、展望台からは眼下に太平洋が広がり、温室が密集する渥美ならではの風景も見渡せる。駐車場から展望台までは徒歩約20分。
温室の風景
渥美半島ならでは 温室群の風景
 渥美半島は温室メロン電照トマトなどの栽培で知られ、温室が密集している。メロン狩りやメロン食べ放題などの観光ができる農園もある。
 秋の夜、9月から10月下旬には、電照菊栽培の明かりで一面に輝き見事。
 赤羽根文化の森渥美の森などから温室が広がる風景を一望できる。

椛湿地のシデコブシ なぐさしっち
シデコブシの花でいっぱいに
 約200株のシデコブシが自生しており、花が咲くと緑につつまれた空間全体がピンクの花となり見事な眺めになる。見頃は3月下旬から4月上旬頃。国の天然記念物。
伊川津湿地いかわづしっち
 椛湿地近くにある細長い湿地で、車道が沿って通っているため、車からでも見える。シーズンにはシデコブシなどが咲く。県の天然記念物。
鸚鵡石
 伊川津湿地から山中に入ったところにあり、鸚鵡が人まねをするように音が反響する奇岩。岩までの遊歩道が整備され、岩の上には句碑もある。

伊川津貝塚
 伊川津の神明社を中心に南北60m東西180mに広がる規模のある貝塚。縄文時代の土器や土偶、100体以上の人骨などが出土した。スガイ、アサリなどが多い。県の史跡。
 神明社に説明板があり、田原市渥美郷土資料館で出土品などを見ることができる。

仁崎海水浴場・キャンプ場
 松並木が続く海岸で、街から離れた雰囲気がある。三河湾で波は穏やか、砂浜が続く海水浴場で、キャンプもできる。

城宝寺・城宝寺古墳
渡辺崋山の菩提寺
 本堂奥の崋山霊牌堂の色鮮やかな天井画は、松林桂月など著名な画家や書家が描いた「花の絵」。
 寺の横には石室の広さが渥美半島最大級の穴倉と呼ばれる古墳がある。

緑が浜エコパーク
 数多くのもの風力発電風車が設置された公園。三河湾を眺めることができる芝生マウンド庭園東屋などがある。海上にはT字の桟橋もあり、釣りを楽しむこともできる。

白谷海浜公園
 三河湾に面した白谷海岸に整備されたレクリエーション&スポーツパーク。海水浴場やスポーツ施設、ちびっこ広場、多目的広場などがある。8月15日には龍宮まつりが行われる。
龍宮まつり
 大きな砂の海亀をつくり、大漁と海の安全を祈願する。浦島太郎に扮した子どもが登場、大漁旗に囲まれる中を沖に出て龍神に酒やおもちなどを供える。子供の寸劇や餅投げも楽しい。白谷海岸で8月15日に行われる。

黒河湿地植物群落
シデコブシなど貴重な植物が自生
 シデコブシやヤチヤナギ、シラタマホシクサなどの植物が群生。本来は寒冷地の植物であるヤチヤナギも貴重。また、ハッチョウトンボやサンショウウオなどが生息している。木道で湿地を散策しながら観察できる。県の天然記念物。

滝頭公園
山麓の自然を生かした憩いの場
 滝頭山麓の緑豊かな環境で、スポーツ施設や多目的広場、親水広場、キャンプ場、大型遊具のあるアドベンチャー広場などが揃う。滝頭上池や滝頭下池周辺などの散策も楽しめる。春は桜が川沿いを中心に園内を彩る。
 また、奥へ進むと滝頭不動が鎮座。また、落差10m程の不動滝がある。滝頭山への登山道も続く。
滝頭公園HP
滝頭山
奇岩やミツバツツジ群落
 標高256m、山頂からはあまり展望が良くないが、山頂近くにある奇岩・恐竜の背からは眼下の滝頭公園などを見下ろせる。また、ミツバツツジ群落地が広がり、4月上旬頃に見頃を迎える。
藤七原湿地
規模の大きなシデコブシ群落
 衣笠山の東麓斜面にあり、山腹の湧水により潤されている。最大の特徴はシデコブシ大群落で、東海地方最大級の規模。木道の続く遊歩道が整備されており、いろんな角度から湿地を見ることができる。休憩地もある。駐車場から徒歩2分程度で湿地の入口。

蔵王山
三河湾や太平洋 半島を広く望む
 三河湾や太平洋など360度の眺望が広がる。渥美半島の中間部、田原中心街近くにある標高250mの山。山頂の展望台まで車道と遊歩道が通じている。山頂には高さ44.5mの風車も。展望台は近代的な建物で、4Fの360゚展望室からは、三河湾、太平洋、田原の街や港の風車群、農地に温室、時にはアルプス、富士山まで視界が広がる。
権現の森
蔵王山麓に広がる自然公園
 樹木の緑につつまれた環境で、明治の商家や遊具のあるトリム広場蔵王権現大明神などがある。入ってすぐ左手には、モチノキとシャシャンボが絡みあった珍スポットも。森の入口を起点に蔵王山頂へ蔵王山自然歩道が続いており、徒歩約45分。

田原城跡
田原藩の面影を体感
 田原城は戸田宗光により1480(文明12)年頃に築城された。当時は海に囲まれ巴型に水堀があったため巴江城とも呼ばれた。
 現在は田原市博物館巴江神社護国神社、復元した桜門二の丸櫓などがあり、城内や周辺で散策も楽しめる。石垣などの遺構が残っている。
田原市博物館
渡辺崋山の貴重な作品や資料
 田原城・二ノ丸跡にある。崋山の絵画作品や自刃の刀、遺書、華山ゆかりの人物の作品、田原藩に関連する資料などが展示され、ミュージアムショップもある。渡辺崋山関係資料は国の重要文化財。
田原市博物館HP
田原市民俗資料館
 田原城跡に隣接、桜門の正面にある。田原市博物館の分館にあたる。
 江戸時代以降の庶民の暮らし、農業・漁業、衣食・生活・信仰、養蚕・商業・工業の歴史の資料などを見ることができる。
田原市民俗資料館HP
崋山神社
 田原城出丸跡に、渡辺崋山を偲び1946(昭和21)年に建てられた。崋山は田原藩の家老で、文学・絵画・蘭学などでも活躍した。蔵王山が背景となり、境内のソテツも立派。命日の10月11日に大祭が開催される。
池ノ原公園
崋山が晩年を過ごした場所
 渡辺崋山が無実の罪で晩年を過ごし自ら果てた崋山の幽居跡銅像などがある。散策路や東屋なども整備されている。
 また、茶道や華道などの活動に利用できる池ノ原会館があり、抹茶と季節の和菓子が味わえる。

つばき公園
 日本や西洋の様々な椿約200種を鑑賞できる小公園。元は武家屋敷だった。
 江戸時代以降、この付近では周りを椿で囲まれた家が多い。見頃は2月から3月。
岡田虎二郎邸跡
 健康法・静坐法(せいざほう)を大正時代に流行させた岡田虎二郎の屋敷跡。つばき公園近く。

吉胡貝塚史跡公園
多くの縄文人骨も出土した遺跡
 縄文時代の後期を中心とした貝塚遺跡で、300体以上の縄文人骨などが出土した。公園として整備され、吉胡貝塚資料館や体験広場、矢崎岩、矢崎御殿跡、19号人骨発掘場所、貝塚平面展示施設、貝塚断面展示施設などがある。人骨が出土した様子が再現されている。
吉胡貝塚史跡公園HP

汐川干潟
貴重な渡り鳥の飛来地
 豊橋市との境にあり、中部地方最大級の干潟。貴重な渡り鳥の飛来地。2,000ha程あった面積は埋め立てで約280haに減少。現在は保全されている。
 春(4月中旬〜5月中旬頃)と秋(8月中旬〜9月中旬頃)にはシギやチドリを見ることのできる。冬にはカモなど様々な鳥が過ごす。境川河口から紙田川河口に至る堤防沿いなどが見どころ。
 干潟の北端には三河港大橋が架かっている。蔵王山からは全容を見下ろせる。
汐川干潟を守る会HP

田原まつり会館
城下町・田原の祭り文化を学ぶ
 田原祭りの山車2台やパネルなどの展示や、大型スクリーン映像などで、からくり山車や田原凧など城下町・田原の祭りについて学べる。また、凧まつりのコーナーにはジオラマがあり、祭りの雰囲気に触れることができる。

道の駅
めっくんはうす
 国道249号沿いにあり、渥美半島の観光情報も集まる。特産品ショッピングや飲食ももちろん楽しめる。

田原祭り
からくり人形の山車や花火
 江戸時代から続く城下町の祭り。豪華な昼山車(ひるやま)が3台。からく
り人形
の技に魅了される。
 子供の手おどりが披露される夜山車や伝統の手筒仕掛花火、豪快な打ち上げ花火も見応え十分。開催は9月中旬の3日間。
凧まつり
伝統行事 初凧とけんか凧
 1日目は、子供に願いを込めて端午の節供に揚げる「初凧」。2日目は、空で糸を切り合う「けんか凧」。対照的な凧揚げが特徴。江戸時代初期から続く伝統行事。開催は5月第4土日曜。



地域&広域
田原市観光協会HP